天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

朝食を終えた午前7時。

ここで逸男は携帯を手にする。

手早く電話番号を呼び出し。

「もしもし!城山かっ?おはよう!いい朝だぞ!早く起きないか!」

高笑いと共にモーニングコールする。

無論小夜は頼んでいない。

電話番号を教えた翌日から、平日だろうと休日だろうと、毎朝決まって午前7時にはかけてくる。

これでも時間は遅くなった方なのだ。

数日前までは午前5時にはかかってきていたのだから。

コイツに電話番号を教えたのがそもそもの間違いなのだが、気弱な小夜は彼の熱烈な『電話番号とメアドと住所を教えてくれ』攻撃を回避し切れなかったのだ。

熱血馬鹿、なかなかやりおる。