天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

「コルプス君の所に行った時に、小岩井さん言ってくれたじゃないですかっ!」

雪菜が声を上げる。

「『何かあったら自分が守ります』って!」

「…………」

遂に小岩井の言葉が途切れた。

「勝負あり…ですね」

死神少女がクスクス笑う。

高等霊、その後死神に昇格。

次々と武勇伝を作り、天神学園にその人ありとまで言われた保健室の穏健派、小岩井 防人。

彼に死神昇格後初の黒星をつけたのは、非力な雪女の少女であった。