天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

「小岩井さん」

声をかける雪菜。

その瞬間。

「っっっ!」

頭の中で、何か白い閃光が走ったような錯覚を覚えた。

強烈なフラッシュバック。

思わず立ち眩みがして。

「雪菜さんっ」

小岩井は咄嗟に彼女の体を支える。

「あ…」

軽い目眩から立ち直る雪菜。

「雪菜さん…大丈夫ですか?…どこか具合でも…?」

「いっ…いえっ…もう大丈夫です…」

小岩井に抱きかかえられている事に気恥ずかしさを感じたのか。

雪菜は少し赤い顔をして離れた。