天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

ようやく体育館から各教室に戻っていった生徒達。

隣のクラスのスペシャルバカと一言二言会話を…といっても喋ったのはスペシャルバカだけだが…交わした無口少女もまた、自分のクラスへと戻っていく。

「はい、席について。それではホームルームの前に、転校生の紹介があります」

担任教師が言う。

それにしても転校生の多い学園だ。

「入ってきて」

教師の言葉に。

「はい来たぁっ!待たせてすまないなみんなぁっ!冬休みは楽しんだかっ!」

バンッ!と教室の扉をアグレッシブに開いて、一人の男子生徒が入ってきた。