天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

首にぶら下げた十字架のネックレスがヂャラ…と音を立てる。

ビジュアル的な雰囲気は、ノーメイクでホラー映画の主役を張れるほどの迫力。

なのに。

「あ、臭う?誰かファ○リーズ持ってない?」

自分の体に鼻を近づけながら言うコルプス。

腐敗はしていないので臭いはしない。

「ゾンビの癖にファ○リーズとか知ってんだ?」

「たまに起きた時に、外でカラス達と話すからね。最近はいいものがあるんだねぇ、シュッと一吹きで除菌と消臭、だっけ?」

ルイの問いかけに笑顔で答えるコルプス。

笑顔のゾンビって…。