天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

バンッッッ!

棺の蓋が、開かれた。

舞い上がる埃。

そんな中、出てきたのは。

「痛っ…いたたたたたっ…首寝違えた…」

黒灰白の入り混じった髪の毛、青白い顔、全身に鎖を巻きつけた、見るからに死体丸出しの少年だった。

見た感じは死後数時間から一日程度。

外傷はないが、死後硬直が始まっているのか体の動きが硬い。

そんな硬い動きで起き上がったその死体…死体が動くからにはゾンビなのだろうが…は。

「ちょっ…あぁん…頭ボーッとする…コーヒー淹れて…」

ルームメイトに頼むようにさりげなく。

近くにいた小岩井に告げた。