天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

朽ちた板を全て剥ぎ取り、三人は地下へと入っていく。

コンクリートの階段が延々と続く地下。

蜘蛛の巣が張り、足元に訳の分からない虫の死骸やら何やらが転がっていて、まだ何歩も歩かないうちから雪菜は小岩井の手を握る。

埃とカビの匂いが充満する薄暗い地下室。

お世辞にも快適な空間とは言い難かった。

それでも一歩、また一歩と下っていく。

「いいねいいね、こういう雰囲気大好き」

嬉々とした表情で階段を下りるルイ。

「ルイさん、あまり先へ先へと行かないで下さい…危険ですから…」

灯りもない地下に進む事を警戒するように、小岩井が窘める。

…その時だった。