天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

去っていく鞠子、こはく、雪菜の三人を見つめながら。

「気づきましたか小岩井さん」

死神少女が極々小さな声で呟く。

「ええ…あのメアリアンさん…そしてマリー先生も…共に人間ではありませんね…」

「マリー先生はまだいいですが…メアリアンさん…彼女は警戒する必要があるかもしれません…地区長からの報告通り…くまのぬいぐるみを抱いたゴスロリ少女…あの影を操る魔物と同質のものを感じます…」

目を細める死神少女。

「それと…」

無表情のまま小岩井が言う。

「マリー先生達が話していた怪談…あのゾンビの話は、自分の死神魂回収リストには挙がっていないのですが…」

「私もです」

怪訝な顔をする死神少女。

「一度地区長に確認をとってみないと…」