天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

一度回収された筈の魂が蘇生する。

それでは本当にゾンビではないか。

「そのような事が可能なのですか…?」

「口寄せや反魂の術…日本にも、似たような死者復活の術はあるでしょう?魔術や呪術の発達した海外ならば尚更です」

何でもない事のように言う死神少女。

まぁ小岩井とて、一度は死した身ながら幽霊として存在していたのだ。

肉体こそ持ってはいなかったが、似たような存在だろう。

「で…そのゾンビの処遇は」

「まずは存在の確認ですね…放課後、学園地下を探索したいのですが…」

死神少女は、他の案件も多数抱えた多忙な身だ。

ならば。

「わかりました」

小岩井はコクリと頷く。

「その件は私が引き受けます」