天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

その件はオシマイとして。

死神少女は、もう一つの案件も携えて地区長の元へと赴いていた。

「天神学園の地下にゾンビがいるという噂…地区長に問い合わせた所、確かに死神魂回収リストに記載漏れがありました。あったのですが…」

死神少女の表情が曇る。

「この魂は、私達天神地区の管轄外からのものですね…しかも本来ならば、数百年前には回収されている筈の魂…」

「…どういう事です?」

訝しげな表情をする小岩井に。

「こう仮定してみてはどうでしょう」

死神少女は言った。

「一度は別の地区で回収された魂が、何らかの理由でこの天神地区に蘇生した…」