天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

「止しなさい」

抑揚のない声が止めた。

振り向くと、小岩井と死神少女がそこに立っている。

「…………」

無言のまま睨み合う両者。

だがそれ以上は何を言うでもなく、メアリアンは歩いていく。

「大丈夫ですかマリー先生…?」

声をかける小岩井に。

「だ、大丈夫です…替えの眼鏡は持ってますから…」

粉々になった眼鏡を憐れな姿で拾い集めながら、鞠子は苦笑いした。