天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

校庭の片隅。

木の枝にかけておいたスポーツタオルを手に取りこはくは歩き出す。

尤も、汗などかいていないが。

あれだけの動きを見せておきながら汗一つかかないとは、流石奥方。

そんな奥方を。

「相変わらずだな」

侍教師が迎えに来ていた。

「すー…自分の授業はどうしたんだい?」

確か侍教師は、この後体育館でスペシャルバカのクラスの体育の授業の筈だが。

「俺はお前と話をしにきたのだ。奴らは待たせておけばよい」

流石嫁馬鹿。