天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

愛しの兄上がそう言うのだから仕方ない。

確かにこはくはタイマントーナメントで兄上を下して決勝に進出した猛者でもある。

色々釈然としないが、素直にヤンブラコン降参。

そうこうしているうちに、チャイムが鳴る。

「それじゃあ今日の授業はここまでにしましょうか」

ニッコリ微笑むこはく先生。

相変わらず寒風の通るグラウンド。

しかし。

「何か体あったまっちゃったねぇ」

「結構楽しかったな」

「久々に授業楽しいと思ったかも」

生徒達は口々に話しながら、笑顔で教室へと戻っていった。