天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

手段は選んでいられない。

二刀流と忍者がこはくを挟撃する。

無論、二刀流の手に刀は握られていない。

が。

「鬼屍…!」

両手の手刀を刃に見立てて、突進してくる二刀流!

その反対方向では。

「奥方…御免!」

何と忍者が手裏剣を投げる!

ジャージの下に隠し持っていたのか、本物の手裏剣だ。

「全く…」

苦笑いするこはく。

「物騒ですね…今日はトーナメントじゃないんですよ?」

言いつつ、トン、と地面を蹴るこはく。

そのまま空中でクルリと身を翻し、得意の前方宙返りからの踵落とし!