天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

そのまま背後へと回り込むこはく。

すかさずバックハンドブローを繰り出す巨漢男子だったが。

「駄目って言ってるのに」

今度は巨漢男子の股の間をスルリと潜り抜けるこはく。

確かに巨体で付け入る隙もあるにはあるが、只の人間たるこはくが、神の眷属たる巨漢男子を翻弄する様は驚愕の光景だった。

「はい、アウト」

巨漢男子の鼻先をチョンと指先で触れるこはく。

残るは三人。