天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

遠距離で良し、至近距離で良し。

回避術も抜群。

たかが鬼ごっこながら、こはくは存分にその身体能力を発揮していた。

残る生徒は二刀流、忍者君、ヤンブラコン、巨漢男子の四人。

お笑い幽霊は流石に霊体になって隠れているので捕まえようもないが。

「参加したかったらいつでもどうぞ♪」

ニッコリ笑うこはく。

何と、お笑い幽霊の気配だけはしっかり察知している。

まさに奥方に死角なし。

完全無欠の体育教師だった。