見た所、ヤンブラコンや忍者君、巨漢男子といった腕に覚えのある生徒達は、然程遠くへは行っていない。

逆に運動があまり得意でない生徒は距離をとっている模様。

まぁ当然の事だ。

「だったら…」

形の良い唇をペロリと舐めた、その瞬間!

「!!!!!?」

まさしく瞬く間。

一瞬にしてこはくは脚力を発揮し、まずカップルキラーとの間合いを詰める!

「えっ?」

何が起きたのか、理解できていないカップルキラー。

そんなキョトンした表情のまま。

「はい、アウトです」

こはくはポンと彼女の肩を叩いた。