ヒーロー・ズ・ストーリー



そう決意した瞬間だ。



「いつまで泣いてるのですか。」





え?





突然のことに俺は顔をあげて部屋中を見渡す。





「こっちですから。」



不審な声が部屋中を響かせる。




それでも俺はまだ声の主を見付けられずにいる。






「上ですよ」








まさか…。





と思い恐る恐る顔を上に向けた。