学園恋愛事情

「あ!!」


まだ入ってるのに!!
って言うか、
当たっちゃう!!


が、
私のイチゴオレは
講介と彼女の足元に

『ビシャン』『バコン』

と音を立てて落ち、足元をピンクの液体にしていた。


直ぐに中庭の2人は校舎を見上げ、わたしと目が合う。



「あん!!外れた!!」


悔しがる由真。



「残念!!」



笑う里奈。


この2人…
本当に怖い。

本気で当てようとしてたんだ?



「…お前ら…。」


ベンチに座っていた講介が立ち上がって見上げている。