いつも通りに学校生活を過ごした。
放課後帰ろうと思って席をたって後ろを振り向いき。
「桃姉帰ろう」
と言ったが、空白の席を見てはっとした。

いつも通り、姉がいたような気がしたから…
「帰ろ…」

家に帰ると誰もいなかった。
テーブルには置き書きがあった。
〔ちょっと出かけてきます〕
一人寂しいソファーに座ったとき、チャイムがなった。
「はーい」
ドアを開けたら、目の前には美少年が立っていた。
「よかった、メールにも出てくれなかったから…。この間はごめん」
頭を下げた美少年、だが見覚えは無い。
「あのぉ…、どちら様ですか?」
「桃?」
やっぱり姉の知り合いか。
「姉なら昨日亡くなりました」
目の前の美少年は驚いていた。当たり前か…
「じゃあ君は…?」
「双子の妹です、あなたこそ誰なんですか?」
目に涙を浮かべた。別にこの人のせいじゃない…
一人ぼっち、母親の忘れられない落胆し顔、桃姉にもう会えないこと、
いろいろ積み重なって涙になった。
「あ、泣かないで!えっと…、俺は桃の…彼氏です」
照れながら言う。
「上がって下さい」
姉の遺骨がある部屋に案内する、すると美少年は急に落胆した。
「まぢかよ…桃…」
泣き出したが、どうにも出来ない…