私もそう思っていたが、
「違うよ!!」
つい声を上げてしまった。
それでさらに怖くなった七恵が、
「あの缶蹴り…、終わってないんじゃないかな?京子ちゃん、うちらを絶対に怨んでるよ!!」
取り乱す七恵を抱きしめ、
「大丈夫、私が七恵を守る!」
肩をさすっていたら、やっと平常心を保てたのかヨロヨロと立ち上がった。
「うち、帰るわ…」
「送るよ?」
七恵一人には出来なかったが、
「えぇ、一人にさせて」
そう言うと七恵は荷物を持って帰っていった。

数10分後、
一通の着信があった、七恵からだった。
「もしもし?」
電話の向こうの七恵は泣いていた。
「どうしたの?」
『京子ちゃん見てしもうた…』
一瞬頭が真っ白になった。
『うち死んでまうやろか?呪い殺されるんやろかっ!!?』
泣きじゃくる七恵、
「七恵、落ち着いて!今どこ?」
『A町のコンビニ…、早う来て…』
急いで向かった。

コンビニに着いたのだが、七恵の姿は何処にもない。
「七恵!!何処にいるの?」
叫ぶが返事はない。
焦りが積もっていく…
「そうだ、電話!」
七恵の番号にかける。
すると、近くで七恵の着信が鳴る。