久しぶりにバイクで家に帰る



珍しく玄関にはパパの靴が



『ただいまー。』


「お帰りー茉夜!!」



相変わらずテンション高いなパパは



「思い出したんだって?」


『へっ?』


「焔の事。」


『うん。てか何でパパ知ってんの?情報早くない?』


「何でっそりゃあ想多が連絡して来たから。」



想多、パパと知り合いなの?



「知り合いも何も俺は初代焔の総長だから廣國ともメル友だよ~」



と茶目っ気たっぷりに言う



『えぇっ!?パっパパが初代…!?』


「あれ~言ってなかったけ~?」

「因みに俺は副だったぞ?」



と剣ちゃんまで



『じゃっじゃあもしかしてあたしが記憶無くしてから一回も焔の奴等と会ってないのって?』


「そうそう。記憶無くすほどショックだったみたいだし想多達にお願いしたの。紫陽花の姫になったのはビックリしたけどね~」



と平然と言うパパ



仕事の面でも尊敬してたけどなんかうちのパパってある意味最強



「茉夜紫陽花はどうするんだ?」

と剣ちゃんが問う


『―の―――――。』


「茉夜らしいな。」


と言って笑うパパ


茉夜なら大丈夫


って言ってくれている気がしてあたしも笑った