それから数ヶ月は何事もなく過ぎ去った



だが悪い知らせはこうゆう時にこそやって来る



「茉夜さん!!ユウ達が金浪(キンロウ)の奴等に!!」


下っぱの1人陽(ハル)が息を切らしながら部屋に入るなりそう告げる


『またか…』


最近金浪の奴等がやけに焔に突っかかってくる


この前もあったのだがその時はこちらにも非があったのかもと目を瞑ったが二度目となるとそうもいかなくなってくる


金浪は全国2位の族でしかも同じ地区


昔から金浪と敵対関係にあった焔だからここ数年は停戦状態だったらしい


だからこそあたしが総長になってから数ヶ月でこんなことになるなんてあたしのプライドが許さない


『陽、ユウ達は?』


「病院に運ばれています!!」



それを聞いたあたしはバイクを飛ばして病院へ


『ユウ!!健太!!伊月!!速水!!』


運ばれたのは合計4人


一番怪我の少なかった伊月に詳しく聞くと金浪の奴等は20人近くの人数いたらしい



20人を相手に全治3ヶ月の怪我をした伊月


完璧に治るまでに半年近くかかる奴もいる





絶対潰す






あたしはそう心に決めて病院を後にした