倉庫の部屋へ戻るとまだ他の奴等はいた



「おかえり2人共どうだった?」


「アイツ等もうしねぇよ。」


「さっすがー。大千の睨みは一級品だもんね。」


「茉夜はどうだった?」


総長が聞く


あたしは少し迷ったがここで引くのはあたしらしくないと思い口を開く


『確かにアイツ等焔の名前使って調子乗ってたから倒せたのはスッキリした。だけどだからそれでハイお終いってのはなんか違う気がする。仲間にいれろなんて言わないけど居場所だけは作ってあげてほしい。』



しばらく沈黙があった



「もしアイツ等が暴れるようなことがあったらどうする。」



と冷たく言うのは想多



『そんな事ない。』



「その根拠は。」



『あたしがそう思うから。』



あたしがそう言うと想多があたしの言葉に迷いがないか探るような目付きで睨んでくる



反らしたら負けるような気がして負けじとあたしも睨み返す



長いようで短い間がそこにはあった



「もしそれが思い違いだったら?」



『それはない。あたしはもう間違えない。絶対に。』



と強く言う



「あっはっはっはっもう観念しなよ想多。茉夜には勝てないよ。」


目に涙を浮かべながら総長はそう言う



今のって勝ち負けあったのか?



とか思いながら総長を見つめるとまだくっくっと肩を震わせている