『いやだってさ今あたし男の格好じゃん?だから男になりきって俺っていった方がいいかなって!!』


「勝手にしろ」



無愛想だなぁ


あたしがここまで話しかけるのってなかなかレアなんだぞ!!



と心のなかで文句言ってみたり



あれから1~2時間経ちだんだんと人が増えてきた頃路地裏的なところで何やら異変が起きた



「おい行くぞ。」



と言う大千の後についていくとやはり喧嘩をしていた



しかも20人近くの人数で


だがどう考えても状況を見る限り人数比がおかしい


だって5~6人をあとの10数人でボコボコにしているのだから



「おいてめぇら何してやがる。」


と大千が低くドスのきいた声で言う



するとその内の1人があたしたちの前に出てきた



「何って見てわかんだろうがよ。俺ら闇夜の焔だし早く逃げないとあいつらみたいになるよ~」


と言うと仲間らしき奴等が下品に笑う



あぁなんかコイツ等ムカつくわ



あたしはあまりにもイライラしすぎて男の顔面スレスレに拳を突きつけた



『黙れよ雑魚が。次喋ったら当てるぞ。』


「てっ」


バキィッ


『喋ったら当てるって言っただろ。』


あたしのパンチは見事に男の顔にヒット