バイクで走ること約30分
着いたのはすごく大きい倉庫だった
怜音は躊躇いもなく扉を開く
倉庫の中にはたくさんのヤンキー達
そしてそのヤンキー達全ての視線があたしに集まっている
怜音はあたしへの視線に気づいているのかいないのか何事もないように倉庫内を堂々と歩いていく
そしてしばらく歩くとまた別の扉があった
またしても怜音は躊躇いもなくその扉を開ける
部屋の中には希里や怜音と同じくらい顔の整ったやつが3人もいた
「怜音その女誰だ。」
その内の1人が口を開く
「水沢茉夜ちゃん。面白いから連れてきちゃった。」
と怜音が言うとその男は大きな溜め息を吐いた
「まぁまぁそんなおっきな溜め息吐かないで見ててよ。」
と言うといきなり怜音はあたしを殴ろうとしてきた
その腕を払って顎めがけて拳を入れる寸前で止める
『怜音あんた寸止めする気満々だったでしょ。寸止めってのはこうやってやんだよ。』
「おー怖い怖い。ねっ見たでしょ?」
と怜音は他の奴等に視線を向ける
あたしもそいつ等に視線を移すと何に驚いたのか奴等は全員口をポカーンと開けていた
「おーい。皆見てた?」
と怜音が訪ねると皆はっと我に帰ったように口を閉じた
「おいお前水沢茉夜とか言ったな。」
