他の3人も口をポカーンと開けたままこちらへ来る
「本当に茉夜なのか…?」
『当たり前だろ?あたしじゃなきゃ誰がこんなむさいとこに来るんだよ。』
「思い出したのか…?」
想多のそんな問いかけにコクリと頷く
やっと離れた希里も含め全員があたしが頷いたのをみて
「「「「おかえりっ!!」」」」
と言ってくれた
記憶が無かったとはいえ1年も離れていたあたしに皆は笑顔で"おかえり"と…
その暖かすぎる言葉にあたしの涙腺は狂ってしまった
拭いても拭いても止まらない涙
『っ…ただっ…いまっ…』
嗚咽混じりにそう答えることしか出来なかった
しばらくして大分嗚咽やら涙やらが収まり話せるまでに回復したあたしは今までの出来事をかいつまんで説明した
「紫陽花の奴等も夢にも思わねぇだろうな。自分達が守っている姫がまさかあの"緋目の死神"だなんて。」
と楽しそうにいうのは橋本大千(ハシモトタイチ)闇夜の焔幹部だ
紫陽花で言うと泰芽と翔護を合わせた感じ
言うまでもなくイケメン
「茉夜いい匂いだー」
とあたしにくっついているのは矢島希里(ヤシマキリ)
紫陽花で言うと比奈汰と汰叶を合わせてもっと甘えん坊にした感じだけど幹部だ
超女顔であたしなんか今でもキュンキュンしてる
「てかよ。紫陽花の奴等緋眼の死神について嗅ぎ回ってるんだけどよぉ。どうする?」
