なんで忘れられたんだろう
希里があたしを庇って刺されたのに
何も言えてない
沢山のごめんねも
それ以上のありがとうも
きっとあたしの顔は今涙でグシャグシャだ
けれどそんなの気にしてらんない
涙を拭う時間があるならバイクを走らせて走らせて走らせて
早くあいつらの元へ
あたしに居場所をくれた
大切な仲間の元へ
数時間後――
着いた…
久しぶりの焔の倉庫は相変わらず無駄にでかくて
懐かしさでまた涙が出てきた
そしてそっと扉に手を掛ける
『ただいま。』
扉を開けるとそこには…
大好きな大好きな仲間達がいた
「っ!?茉夜さんっ!?」
「嘘だろっ!?」
下の奴等のざわめきが聞こえたのか上の扉からは想多、大千、怜音、希里が出てきた
「茉夜!?」
あたしの姿を見るなり希里は速攻あたしのもとへと降りてきて抱きついてきた
「茉夜っ!!茉夜!!」
『希里っごめんね!!ありがとうっ!!』
