この場所で過ごして 3




「……実は彼のことを話そうかと思ってたんだ」


「え!?」



草宮は校長を離す。



「そんなことになるとは思わなかったんでね、話さなくていいかと思ったんだ」


「陽は一体何があったんだ?」


「あれは彼がここに来る前のことだった」