「あれは葉月が生まれる前のことだった…」 俺はシェフを目指していた並木くんと知り合った。 並木くんの料理は本当においしくて週に2回ぐらいは彼のレストランに通っていた。 『これはおいしい!』 『ほんとですか!?じゃあもっと食べて下さい!』 通って行くうちに並木くんと話すようになってきたんだ。