この場所で過ごして 3




パシン!



礼央くんは葉月ちゃんの頬を叩いた。



「いい加減にしろ!お前の家族はお前のこと昨日から探してんだよ!」



礼央くんは声を上げ怒鳴る。



「居場所あるじゃんか!お前には家族がいる!待ってる家がある!」


「うっ…」



葉月ちゃんは目から大粒の涙を出した。



「だから帰ろうぜ、お前の家に」