この場所で過ごして 3




「あれは西園寺家の…?」


「え?」



あたしは車から降りた。


すると長男の一平さんが草宮家の前にいた。


一平さんはあたしたちに気づいたのかこっちに駆け寄ってきた。



「どうしたんですか?」



一平さんの様子は慌てているようだ。