「あれは西園寺家の…?」 「え?」 あたしは車から降りた。 すると長男の一平さんが草宮家の前にいた。 一平さんはあたしたちに気づいたのかこっちに駆け寄ってきた。 「どうしたんですか?」 一平さんの様子は慌てているようだ。