「美穂…ほんとにいいの?」

「いいよ別に。あのままあんな場所に居られても困るし」

めぐみの居た場所は、公園のベンチ。

しかも森の近くにある場所なので、昼間でも子供達は寄り付こうともしない人気のない場所なのだ。

「あーうん、ごめんね」

なんて会話をしているうちに、家に着いたようだ。

「え"…」

「ここだ」

「広い…」

「え?広くないし、実家の半分もないよ」

突然の美穂の言葉にめぐみは驚く。

「これ実家じゃないの!?」

「違うけど?」