店へ向かっている途中、めぐみは飛鳥に問いかける。

「ねー飛鳥ー…あのさ、梶美穂って子知ってる?」

「あ"…!?」

「何その声…」

「今…何つった…?」

「ん?だから、梶美穂って子だよ。知ってる?」

「え…?知らないなー…友達?」

めぐみは飛鳥の不自然な答えが気になった。

「え…、あ…うん。今日初めて会ったんだけどね」

「そうか…」

それっきり、飛鳥は一言も喋らなかった。