「あんた…いいの!?
 こんな簡単に婚約してもいいの!?」

めぐみは突然飛鳥の顔を睨みつけ叫んだ。

「いいんです」

めぐみに負けず微笑みながら答える飛鳥。

「ほらめぐみもサインしなさい」

父にそう言われめぐみは渋々サインする事にした。

「これでよし」

「あとで出して来てくれ、中村くん」

「はい、わかりました」

父はめぐみの方を向いてこう言った。

「これから新居に越してくれ」