非・リア充彼女

そこにはお世辞にも綺麗とは言えない破けたオムライスがあった。

「へったくそ…」

めぐみは飛鳥が切った材料で手際よくオムライスを作り始めた。

「はい完成」

めぐみはただヲタクなだけじゃない。

料理だって洗濯だって掃除だって、天然の母の代わりにやってきた。

それはきっと母がダメなんじゃなくて、許嫁のために、花嫁修行みたいなものを幼少期から叩き込まれていたのだ。


めぐみは飛鳥の部屋へ行った。

「あ…飛鳥、出来たよ」

バンッ

勢いよくドアが開いて、めぐみの顔に当たった。

「痛っ!!」

「早っ!!うわっ!!ごめん大丈夫か!?」

飛鳥はかかんでめぐみの顔を覗き込んだ。

飛鳥はめぐみより背が30センチほど高いので、かがまないとめぐみの顔が見えないのだ。