そのとき、父親から電話がかかってきた。

「…めぐみだけど?」

『今すぐ家に帰ってこい…ガチャ』

めぐみは突然切られた電話を握りしめ苛つきながら、読んでいた本をしまい、家に戻る。

公園から家までは近いので走れば1分で着くが、走って来いなど言われてないのでのんびり帰る事にした。

「ただいまー」

パーンッ!!!

「えっなに!?」

突然のクラッカーの音に驚いためぐみ。

「「「誕生日おめでとう!!」」」

玄関で父親、母親、姉がそう言う。