「うん…。いいよ…。」




「ありがとな…。それと…。まあいいや。ここだろ、家…。」





もう着いちゃったの?連と話してたら時間なんて感じない…。




やっぱり好きなんだ…。




「ありがとう。連…。」




「おう、じゃあな紗江。」





そう言って連は背中を見せて反対方向に帰っていった。




わざわざごめんね。でも…好き…。





あたしは連の背中に向かって心の中で言った。