「それよりさ、早く帰ろーぜ。またあいつら先に行きやがって…。」





チッと舌打ちをした山方くん。なぜかその姿に胸がキュンとした。




あたしっておかしいのかな。




人が舌打ちをしたところをキュンとするとか…。自分で考えても悪趣味…。





「本当だね。またあの2人いないし…。」





レナと大塚くんを探してもいる気配はない…。




まあ…。レナが気をきかせてくれたのかな。




それしか考えられない。あのレナだもん。




あたしたちをひっつかせようとか思ってるんだろうな。