「空乃?話がわかんないんだけど・・・」

「とぼけないでよね。この間呼ばれてたくせに」

「とぼけてないよ!何馬鹿なこと言ってんの!?あたし、秋野くんにも告白されてないんだけど!」

「え・・?」

「え?じゃない!空乃勘違いしてない・・?確かにこの間秋野くんに呼ばれたは呼ばれたよ?けどそんな話じゃないし!」

「でも・・・太陽に『付き合ってほしい』って言われてたんじゃ・・」

「ああ、あれ?違うよ。・・・はあ・・」

愛はため息をついた。

「これ、絶対言うなって言われてたんだけど・・・こうなったら言うしかないね・・」

「どういうこと?」

「この間、空乃が倒れて保健室行った時、放課後にうちらのクラスの男子が」

『真中って保健室にいるんじゃん?俺、あいつと1回遊んでみたかったんだよねーww今なら保健の先生いないし、ちょい告ってこよっかなーww』

「って言ってたのを秋野くんが聞いてて、危ないからって部活サボってわざわざ空乃のとこ行ったの。で、ずっと見てやれないから、なるべく付き添ってほしいって頼まれたんだ。」

「そう・・・だったんだ・・・」

じゃあ・・あたしは勘違いしてただけ・・なんだね・・・

「あたし・・・太陽信じてあげれなかった・・・っううっ・・」

「空乃・・・。あんたは本当に愛されてるね」

「っ・・・?」

「クラスの男子がああ言った時、秋野くん凄かったんだよww『お前らふざけてんじゃねーよ!空乃になんかしたらどうなるかわかってんだろうな?ああ?』って言いながら、ずーっと男子睨んでたww」

「太陽が・・?」

「うんwwだからさ、空乃も信じなきゃダメだよ?秋野くんのこと」

「・・・う・・ん・・・なんかごめんね・・・色々巻き込んじゃって・・」

タッタッタッ

「いいのいいのww親友なら当たり前のことしただけだし☆あ、来たっぽいよ」

「え?」

後ろを振り向くと、そこには息を切らして走ってくる太陽の姿が見えた。

「んじゃあたしは邪魔だろうから消えますww2人とも頑張って☆」

タッタッタッ

そう言い、愛は帰っていった。

「・・・」

「・・・」

2人共:「あっあのさ!」

「あ・・・」

「あ・・・そっちから・・・」

「じゃあ・・・・あたしか・・ら・・。ごっごめんなさい!」

「え・・・?何で空乃が謝んの?」

「あたし・・・てっきり太陽が気をつかって嘘ついてるのかと思って・・。その・・自分勝手だったから・・・太陽を悩ませて・・・」

「そんな・・」

「あたし!別に男子になんか言われようと気にしないからww」

「お前・・橘に聞いたのか・・・?」

「あっでも、愛は何も悪くないの!