「優乃ー?ただいまー!」

ガチャ


ドアが開くのと同時に、あの人の声が聞こえた。

『けーちゃん?!おかえりなさい!』


ぎゅっ


「おー、ただいま。」


優しく微笑む彼は、私の幼馴染みで同居中(?)の、野木圭斗。

私の大好きな人……


「飯ー!腹へった!」


バタッとリビングのソファに寝転がるけーちゃん。


『もうご飯できてるよ!あ、でも…疲れてるよね……先に寝る?』


だるそうに目を擦ってうぅ~と唸っている。