「あの…。か…いり君?」

「ん?」


「殺しちゃダメだよ?」



そう言うと皆が驚いた顔で私をみた。



「殺すって命を奪うってことでしょ?そんなのダメだよ!!人殺しになっちゃうよ?」



私は真剣な顔をして海鈴君に向かって話した。
そんな私を海鈴君達は驚いた顔で見ていた。


だって人を殺すってそーゆー意味だって思うよね?皆さん?

って誰に聞いてるんだ私は…。



「あぁ、違う違う。俺達が殺すって言ってんのはな?病院送りにするってことで別に命を奪うってわけじゃない。」


「なんだ。よかったぁ。」


人を殺すって言ってんじゃないのね?
安心したぁ。


…………………え?
病院送りにするだけ?
病院送り?



「って良くないじゃん!?ダメじゃん!!病院送りにしちゃダメだよ!!」



そう言った私を見てお兄ちゃん達は驚いた顔をしていた。



「病院送りにするってことはお前に傷が残ったらって言ってんだろ?まだ傷が残ってるかわかんねぇんだから大丈夫だ。病院送りにはしねぇよ。」


「蓮ちゃんはあいつらを許すの?」


「許すとかそーゆーんじゃなくて病院送りにしちゃ悪いしあの人達と同じになっちゃうよ?って言ってるの。」


「自分の心配じゃなくて他人の心配かよ。」


「だって、お兄ちゃんに殴られた人鼻血出してたし。あれだけ殴ってくれたからもう十分だよ。」



そう言うと皆が驚いて顔を見合わしてから笑ってた。
なんで笑ってんのかわかんなかったけど皆が笑ってればなんでもいいやって思って私も笑ってた。