「だから、僕が教えます!1対1で!
その方がわからないところとか
聞きやすいと思うんです」


「はあ…」


「放課後とか休み時間とか
僕も重要な予定がない限り教えますよ。
どうですか?」


関口先生は、満足気に話終えた。


「先生がいいんやったら、うちは嬉しいんですけど…」


まあ、数学わからへんのは事実やしな。


「僕は、全然構いませんよ!
いつでも、数学準備室に来てくださいね」


先生は、そう言いながら腕時計を見て
驚いた顔をした。


「あ!!もう、こんな時間?!
じゃあ、広崎さん!そうゆう事で!」


先生は、片手をあげて小走りで行ってしまった。