「ここが、知場様のお部屋でございます」


「へぇ。桜の間かぁ・・・あのさ、設備教えてくれるかな?」


「はいっ!かしこまりました!!」


あたしは、一通りお部屋の設備を説明して、桜の間を出ようとした。


「では、失礼いたします」


「待てよ」


はいっ?今、幻聴が・・・・。


「結衣瑚、待て」


げ、幻聴じゃない?!!


「ち、知場様・・・?」


「俺さ、ババァらに世話焼かされたくねぇんだわ」


これ、本当に知場君なのかしら?