ん?みんな顔が真っ赤だ・・・熱でもあるのかな?


「燿、おでこ貸して?」


あたしは、燿のおでこで確かめてみた。うん。まったく問題なく、平熱だね。


「ゆ、結衣ちゃん、行こうか」


「あ、うん。そうだね。じゃ、バイバイ!!」


あたしが2年生の教室に案内しようとして、空き教室の前を通った時だった。


グラッと、視界が揺らいだ。


「ちょっ」


・・・・。


どうやら、あたしは空き教室に連れ込まれてしまったようです。


「あの、知場君・・・」


「もう疲れた・・・・あとさ、2人でいるときは、知場君やめて。結城って呼んで」


「えっ、でも、一応先輩だし・・・・」


「結衣瑚は別。な?」


「う、ん、わかった」