ふぁ〜っと猫のように欠伸をする彼。


かっこいいなんて思いたくないけど、そんな姿も絵になる。




「で…なに?…あぁ、俺に告白でもしに来たの?」


「だれが!!」



なんだこの自意識過剰ヤロー!



私の言葉を無視して、彼は私に顔を近づけてきた。



不覚にもドキッとして悔しい。



「ちょっ…!近い近い!離れて!!」


正気になるんだ一花!こんな性悪男にときめいちゃだめっ!



私の反応を見て面白がっているらしい彼。



耳にフッと息をかけられ低い声で囁かれる。