「話せば長くなるぜ…」
諦めたようにため息をついた。
「なるほど、そのバイオリン弾きを見つけだして話し合いをしなきゃな」
話し合いとは言わないだろう。
「リディアの初恋は自由だろ!前にも言っただろうが」
過去だろうが初恋だろうがムカつく。
「いいかいニコ、そいつがリディアの恋心を踏みにじったんだよ」
「踏みにじってねえよ…」
ニコは話しにらないとどこかに消えた。
「取り引きなんてリディアにはさせれないし…」
「よう伯爵、野薔薇の女王に目をつけられたんだな」
漆黒の馬が窓口にたっていた。
「君と会話する無駄な時間は無いよ」
絶対に会いたくないと思っていた所なのに、
「リディアの子供を助ける方法を知ってるぜ」
「何だって…?」
「子供を渡すんだよ」
憤り人の姿になったケルピーにつかみかかった。
「子供を渡せと…?」
「勘違いするな、生身の子供じゃなくて人形だよ!」
突き放され、
「全く乱暴な伯爵だよな」
鼻笑いをしたケルピーを睨み、
「君が紛らわしい言い方をするからだよ」
エドガーは走り去った。
「エドガーは大丈夫って言ったけど…」
心配でうろうろしていたら、ドアが急に開きエドガーが飛び込んできた。
「どうしたの?」
びっくりしたリディアの手を取り、
「僕らの子供を助ける方法がわかったよ」
エドガーがケルピーに聞いたことを話した。
「なるほどね、いい提案だわ!確かに昔は人の代わりに人形を使っていたし」
リディアもいいアイデアだと同感する。
「あ、でも一つ問題があるわ。人形を代わりにするなら、対象となる人と瓜二つに作らなきゃ…」
そこら辺の妖精だったら人の形をしていれば騙せるけれど、相手が野薔薇の女王なら難しいだろう。
「産まれてすぐじゃダメなのかい?」
「すぐにそっくり作れるの?」
腕を組み考えるエドガー、
「でも一つのいい提案じゃないか」
不安の色を隠せないリディアの頬にキスをした。
「僕に任せて」
抱き寄せられた胸にそっと顔を埋めた。
「ぎゃあーーー!!」
翌日ニコの悲鳴が伯爵邸に響き渡った。
声の聞こえた部屋に駆け込んだリディア。
「ニコ!何があったの?」
部屋に入った瞬間息をのんだ。
「な、何なんだよ!?」
部屋には何十体もの赤ちゃんが沢山置いていた。
脅えてリディアのスカートに隠れるニコ。
「落ち着いて、これは全部人形だわ」
きめ細やかに作られた赤ちゃんの人形。
「あれ?この人形…」
諦めたようにため息をついた。
「なるほど、そのバイオリン弾きを見つけだして話し合いをしなきゃな」
話し合いとは言わないだろう。
「リディアの初恋は自由だろ!前にも言っただろうが」
過去だろうが初恋だろうがムカつく。
「いいかいニコ、そいつがリディアの恋心を踏みにじったんだよ」
「踏みにじってねえよ…」
ニコは話しにらないとどこかに消えた。
「取り引きなんてリディアにはさせれないし…」
「よう伯爵、野薔薇の女王に目をつけられたんだな」
漆黒の馬が窓口にたっていた。
「君と会話する無駄な時間は無いよ」
絶対に会いたくないと思っていた所なのに、
「リディアの子供を助ける方法を知ってるぜ」
「何だって…?」
「子供を渡すんだよ」
憤り人の姿になったケルピーにつかみかかった。
「子供を渡せと…?」
「勘違いするな、生身の子供じゃなくて人形だよ!」
突き放され、
「全く乱暴な伯爵だよな」
鼻笑いをしたケルピーを睨み、
「君が紛らわしい言い方をするからだよ」
エドガーは走り去った。
「エドガーは大丈夫って言ったけど…」
心配でうろうろしていたら、ドアが急に開きエドガーが飛び込んできた。
「どうしたの?」
びっくりしたリディアの手を取り、
「僕らの子供を助ける方法がわかったよ」
エドガーがケルピーに聞いたことを話した。
「なるほどね、いい提案だわ!確かに昔は人の代わりに人形を使っていたし」
リディアもいいアイデアだと同感する。
「あ、でも一つ問題があるわ。人形を代わりにするなら、対象となる人と瓜二つに作らなきゃ…」
そこら辺の妖精だったら人の形をしていれば騙せるけれど、相手が野薔薇の女王なら難しいだろう。
「産まれてすぐじゃダメなのかい?」
「すぐにそっくり作れるの?」
腕を組み考えるエドガー、
「でも一つのいい提案じゃないか」
不安の色を隠せないリディアの頬にキスをした。
「僕に任せて」
抱き寄せられた胸にそっと顔を埋めた。
「ぎゃあーーー!!」
翌日ニコの悲鳴が伯爵邸に響き渡った。
声の聞こえた部屋に駆け込んだリディア。
「ニコ!何があったの?」
部屋に入った瞬間息をのんだ。
「な、何なんだよ!?」
部屋には何十体もの赤ちゃんが沢山置いていた。
脅えてリディアのスカートに隠れるニコ。
「落ち着いて、これは全部人形だわ」
きめ細やかに作られた赤ちゃんの人形。
「あれ?この人形…」


