おねがい....


「あのさーハルさ
昨日男子高のやつとにっけしたんだべ?」

私は何も言わずにただ頷いた

「はー。
まぢありえないから。
しかも、それが最初じゃないべ??
最近帰りに男子高のやつらと仲良くやってんだろ?
ふざけんなよ。
お前無防備すぎなんだって」


うわ、超怖い…
めっちゃ怒ってるやん…
どうしよう…
どうしよう…
どうしよう…


何も言わない私に余計腹がたったのか、ため息をひとつ吐いて
「俺はりかがいるから、他の女とにっけなんてしないし。
そんなの当たり前だろ?
彼女がいるから、俺は他の女とベタベタなんかしねーよ。
ハルはなんでにっけしたんだよ?」


嘘!
コウタ君だって女とベタベタだよ!
そんなに人のことゆえないよ!

―――まあ、怖すぎてそんな本音ゆえないのだけど…

「…乗れって…ゆわれたから…
バスも走っても間に合わなさそうだったし…」