どこに行こう。


あたしは行くあてもなく
ホテルの廊下を歩いていた。


先生と出くわさないように。




ちょうど自販機の横の目立たない場所に
ベンチが置いてあったのでそこに腰を下ろした。





「あたし、最低…」


先生のこと信じられてない。
なにか理由があったかもしれない。
浮気なんて、する人じゃないのに。




さっきから、ため息がとまらない。




「うわっ!!…優衣まる…?」



新垣がジュース片手に目の前にたっていた