こいのちから



シャーーっ キュッ



「はーっスッキリ!…よしっ」



蛇口の冷水で頭をリセットして
会場に戻ろうと、廊下を歩いていると



「お、いたー、高橋!」


非常階段ドアの前で先生が立っていた。


「先生!なんで?ご飯は?」


「ちょっと香水の匂いで、具合わるくなってさ…。ちょうど高橋も会場でたから、ちょっとは話せるかなーなんて…」




照れくさそうに笑った先生に
あたしは思わず抱きついた。



「お?高橋?そういうのはこっち来てからだぞー?」



抱きついたあたしを受け止めた先生は
そのまま背後の非常階段ドアを開けて
なかに二人で入り込んだ。